梅雨もあけ、夏本番。
外はうだるような暑さなのに、室内は冷房でキンキンに冷え、その気温差で体調を崩していませんか?
また、冷房によって体が冷えてしまい、だるさを感じている方も多いのではないでしょうか?
なにかと忙しい毎日だからこそ、スッキリした体調ですごしたいですよね。
そのような方におすすめしたいのが、アロママッサージです。
自宅でも手軽に実践できるアロママッサージには、じつは男性にとっても嬉しい効果がたくさんあります。
この記事では、アロママッサージの効果や自宅での実践方法、シーン別のおすすめ精油について解説していきます。
よくある質問なども回答しているので、体調をスッキリ整えたい方やセルフマッサージに興味がある方はぜひ参考にしてみてくださいね。
アロママッサージで得られる効果
アロママッサージはさまざまな嬉しい効果を得られます。
ここではそれらのうち、5つの効果をご紹介!
- 冷えの改善
- ストレス解消
- リラックス効果
- 安眠効果
- 疲労回復
アロママッサージはアロマを使用するぶん、普通のマッサージでは得られない効果もありますよ。
夏だからこその悩みや慢性的な症状にお悩みの方は要チェックです!
冷えの改善
冷えの改善は、アロママッサージで得られる嬉しい効果のひとつ。
シンプルなマッサージだけでも、揉む、たたくなどの手技によって筋肉の緊張がゆるみ、血流やリンパの流れが促進されて冷えの改善につながりますが、アロママッサージの場合、そこにアロマの効果がくわわることでより高い効果が期待できるのです。
たとえばジンジャーなどの特定の精油には、温熱作用や血管拡張作用があります。
そのように、精油が持つプラスアルファの効果を得られるのがアロママッサージの嬉しいポイント。
体を温めたり、血管を拡張してくれる効果がある精油を用いてマッサージすることで、体を芯から温めることができますよ。
また、良い香りによってリラックスし、副交感神経が優位になることで、手足の末端までの血流が改善して冷えを取りのぞいてくれます。
ストレス解消
アロママッサージで得られる効果のひとつに、「ストレスの解消」が挙げられます。
香りの分子は鼻の奥の嗅上皮(きゅうじょうひ)という粘膜に溶けこみ、電気信号となって脳の大脳辺縁系から視床下部へ届きます。
視床下部は体の生理機能をコントロールしている部位でもあり、視床下部へ香りが届いたときに自律神経系やホルモン系などへ影響を及ぼすのです。
簡単にいうと、「香りがダイレクトに脳へ届き、体の機能へ影響を及ぼす」といえます。
この「体の機能への影響」のひとつに、ストレスの解消があるのです。
とくにラベンダーやベルガモット、ネロリなどの精油にはコルチゾールというストレスホルモンをおさえる作用があり、ストレス解消効果をより感じられますよ。
香りによるストレス解消にくわえ、マッサージによる皮膚刺激もオキシトシンという癒しホルモンを分泌させる作用があるため、精神的な安心感を得られ、ストレスの解消につながるのです。
リラックス効果
アロママッサージには副交感神経を活性化させることによるリラックス効果があるのも魅力のひとつ。
アロマによる香りの効果にくわえ、マッサージよって交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態へ切りかわりやすくなり、呼吸が深くなる、心拍が落ち着くなどのリラックス状態へ導いてくれますよ。
リラックス効果をより得たい場合は、脳波をα波へ導く効果が期待できるラベンダーやサンダルウッドなどのリラックス系精油を使用するのが良いでしょう。
脳波とは、脳がどのような状態であるかをあらわすもの。
いくつかある脳波のうち、α波が出ているときは脳がリラックスしている状態といえます。
アロマを使用して脳をリラックス状態へ導くと、ストレスも感じにくく、身も心も力を抜くことができますよ。
安眠効果
アロママッサージには安眠効果も期待できます。
私たちの体は温度が下がると眠気を感じやすくなり、とくに体の深部の温度が下がると脳も体も休息モードに入ります。
アロママッサージを行うと体の深部の温度が一時的に上昇し、それがゆるやかに下がるためで眠気を感じやすくなるのです。
これは入眠に最適な体温の変化なので、心地よく眠りにつくことができますよ。
また、ラベンダーやカモミールなどの精油には睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促進する効果があるため、寝るまえのアロママッサージに使用することで睡眠の質の向上にもつながります。
さらに、アロママッサージによるリラックス効果によって副交感神経が優位になることも、入眠しやすい状態に導く手助けをしてくれますよ。
疲労回復
アロママッサージで得られる嬉しい効果として、疲労回復効果も挙げられます。
マッサージによって筋肉のこり解消や乳酸などの疲労物質の排出が促進され、さらにアロマによってマッサージの効果をより高められるのです。
とくに柑橘系やハーブ系の精油には血行促進効果や代謝アップ効果が期待でき、疲労回復を目的としたマッサージとの相性は抜群。
また、疲労とは肉体的なものとは限らず、「疲れたな」と感じるときは精神的な疲労が溜まっていることもあります。
その点、アロママッサージは香りによって自律神経のバランスを整えられ、精神的な疲労もケアできますよ。
つまり、アロママッサージは肉体的な疲労と精神的な疲労のどちらもケアすることができる、万能な疲労回復方法なのです。
セルフアロママッサージの方法
アロママッサージの嬉しい効果について説明しましたので、つぎに自宅でも簡単にできるセルフアロママッサージの方法をご紹介します!
ここでご紹介するのは以下の3ステップ。
- アロマオイルを用意する
- 首や肩など気になる部分にオイルを塗る
- 軽くマッサージする
アロマオイルさえ用意できれば、あとは好きなときにマッサージをするだけですよ♪
アロマは香りを嗅ぐだけでもリラックス効果などは得られますが、マッサージと組み合わせるとより効果を実感しやすくなるので、ぜひ実践してみてくださいね。
①アロマオイルを用意する
セルフアロママッサージをするためにもっとも大切なのが、アロマオイルを用意することです。
アロマオイルとは、一般的にはキャリアオイルと精油を混ぜたものを使用しています。
キャリアオイルとは精油を希釈するために用いる植物性のオイルのこと。
精油は濃度が非常に高く、肌に直接塗布するとかなりの刺激になってしまうため、キャリアオイルで薄めて使用するのです。
キャリアオイル自体に肌の保湿効果や精油の成分を浸透しやすくする効果もありますよ。
アロマオイルを作る際、精油の濃度に注意が必要です。
ボディ用のアロマオイルの場合は精油の濃度を1%程度、顔まわりに使用する場合は精油の濃度を0.5%程度になるように調合しましょう。
【MEMO】
キャリアオイルにはいくつか種類があります。
・ホホバオイル:万能で酸化しにくいため、初心者でも使いやすい
・スイートアーモンドオイル:肌なじみがよく、保湿力も高い
・グレープシードオイル:軽い使用感でベタつかない
ご自身の目的や利用シーンにあわせて選んでみてくださいね♪
②気になる部分にオイルを塗る
アロマオイルの用意ができたら、コリが気になる部分などに塗布しましょう。
どの部位に塗布するのがよいか悩む場合は、こちらの表を参考にしてみてくださいね。
おすすめの部位 | おすすめな理由 |
首、肩 | スマホ使用やデスクワークによる緊張が溜まりやすい部位なので、塗布してマッサージすることで首こりや肩こりの解消効果が期待できます。 |
脚(太もも、ふくらはぎ、足裏) | デスクワークと立ち仕事のどちらでも、冷えたり、むくんだりと疲労が溜まりやすい部位です。
アロママッサージでほぐすことで疲労を残さず次の日をむかえられますよ。 |
腕、手のひら | パソコン作業などで使いすぎやすい部位なので、疲労回復効果が期待できます。また、冷えの解消や精神的なリラックス効果も。 |
アロママッサージを行う部位に厳密なルールはないため、自分が心地よく感じられる部位やタイミングを選ぶことが大切ですよ。
③軽くマッサージする
アロマオイルを気になる部位に塗布したら、手のひら全体で円を描くようにさする、揉む、押すなどの動作で優しくマッサージをしましょう。
強すぎる力で行うとかえって筋肉を傷つけたり、揉み返しがきたりしてしまいます。
気持ち良い、または痛気持ち良い、と感じるくらいの力加減で行ってくださいね。
また、アロママッサージの効果を最大限引き出すため、強い力で激しく行うのではなくゆっくりしたテンポで行うのもおすすめです。
深く深呼吸してアロマの香りを感じながら、心地よいマッサージを心がけましょう♪
アロママッサージは日常的に行うとより効果を持続させやすいので、行いやすいタイミングや1回5分などの継続しやすい方法で行うのがおすすめですよ。
【悩み別】おすすめの精油をご紹介!
いざアロママッサージをしようと思っても、「まずどの精油を選べばいいの?」と悩んでしまいますよね。
最初は好きな香りからはじめるのもおすすめですが、せっかくなので嬉しい効果も得たいところ。
そのような方に向け、ここでは悩み別におすすめの精油をご紹介します!
- 冷えを改善した
- リラックスしたい
- 睡眠の質を高めたい
ただ、ここで紹介している精油がすべてではありません。
まずはここからはじめてみて、もっと知りたい!もっといろいろな精油を使いたい!と思った方はぜひご自身でも調べてみてくださいね♪
冷えを改善したい
体の冷えを改善したい!という方には、以下の精油がおすすめ。
- ジンジャー
- ブラックペッパー
- シナモンリーフ
- マジョラム
これらの精油はどれも温める・めぐりを良くするなどの体を温める作用がありますよ。
香りの感じ方には個人差がありますが、ジンジャーとブラックペッパー、シナモンリーフはどちらかというとスパイシーな香りです。
マジョラムはやや優しく、甘さもありつつスッキリとしたハーブの香りなので、好みによって選んでみてくださいね。
ただ、シナモンリーフはやや刺激の強い精油なので、使用する際は一般的な濃度である1%(顔まわりに使用する場合は0.5%)よりも薄くして使用するよう注意が必要です。
リラックスしたい
日常で疲れを感じ、リラックスしたい!という方には以下の精油がおすすめできます。
- ベルガモット
- ラベンダー
- フランキンセンス
上記の精油にはどれも、リラックス効果やホルモンバランス調整効果が期待できます。
とくにベルガモットは柑橘系の香りで好む人も多く、リラックスとともにリフレッシュの効果を得られることもあります。
また、ラベンダーは「万能精油」と呼ばれるほど、身体的にも精神的にも効果を発揮する精油です。
リラックス系の精油で悩んだらまずはラベンダーからはじめてみるのも良いですよ。
フランキンセンスはお香を思わせるような香りで瞑想などに使用される場面も多く、深呼吸したいときなどにもおすすめです。
睡眠の質を高めたい
心身の健康は睡眠から。
睡眠の質を高めたい方にはつぎのような精油がおすすめです。
- ラベンダー
- マジョラム
- サンダルウッド
- ローマンカモミール
これらの精油を使用すると、心身ともに鎮静効果が期待できますよ。
ラベンダーは前述したとおり万能な精油であり、リラックス効果とともに鎮静効果もあるため、睡眠の質を高めたい場合にもぴったりな精油です。
また、マジョラムも血行促進効果とともに心身の緊張をゆるめてくれる効果がありますよ。
サンダルウッドは「白檀(ビャクダン)」とも呼び、お香などでも人気の香り。
深いリラックス効果が期待できます。
ローマンカモミールは子どもにも使用できるほど穏やかな精油で、甘く優しい香りでもあるため、安眠効果が得られます。
アロママッサージに関するよくある質問
最後に、アロママッサージに関するよくある質問にお答えしていきます。
- アロママッサージを行うタイミングはいつ?
- どのくらいの頻度でアロママッサージを行うのが良い?
- 精油をそのまま使用するのはダメ?
- 精油はどこで買う?
- 数種類の精油を混ぜても良い?
アロママッサージはハードルが高く感じるかもしれませんが、男性でも日常に取り入れやすいマッサージ。
また、継続して行うことで日常のパフォーマンス向上も期待できるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
アロママッサージを行うタイミングはいつ?
アロママッサージを行うタイミングについて、厳密なルールはありません。
自分が心地よく続けられるタイミングで行うのが大切ですよ。
ただおすすめのタイミングを挙げるとするなら、血行がよくなっている入浴後、就寝前のリラックスに、また朝の起床後、代謝や気分を上げるために行うのがおすすめです。
起床後と就寝前の両方にルーティーンとして行うのも良いですよ。
ストレスなく継続できることがもっとも大切なので、自分のライフスタイルのなかでベストタイミングを探してみましょう。
どのくらいの頻度でアロママッサージを行うのが良い?
頻度についても厳密なルールはなく、それぞれのライフスタイルのなかで負担にならない程度に継続していくのが大切です。
軽いアロママッサージでも毎日行えばそのぶん効果も持続したり、手や足のむくみを予防できたりと嬉しい効果が期待できます。
一方で毎日行うのが難しい場合は週1〜2回程度のペースでも十分に効果を感じられますよ。
まずは就寝前のリラックスタイムに取り入れてみるのもおすすめです。
1回のマッサージ時間を長くしすぎないのも、継続していくポイントといえます。
精油をそのまま使用するのはダメ?
精油をそのまま使用するのは肌への強い刺激になるので、避けましょう。
精油は植物から抽出されたオイルなので肌に良いと思われやすいですが、濃縮されているため1滴のなかに大量の成分が含まれています。
そのまま肌につけると肌へのかなり強い刺激になり、かぶれや赤み、ヒリつき、ただれなどの肌トラブルを起こす可能性があります。
また、一部の精油には光毒性と呼ばれる性質があり、塗布した部分が日光に当たるとシミや火傷のような症状が出る場合も。
安全に使用するため、アロママッサージを行う際は必ず精油をキャリアオイルで薄めて使用するようにしてください。
精油はどこで買う?
精油はおもにアロマショップやバラエティショップなどで購入できます。
アロマの専門店としては、生活の木、エンハーブ、アットアロマなどが挙げられます。
アットアロマの精油はブレンドされたものなので、初心者でも本格的なアロマを選びやすいですよ。
精油が買えるバラエティショップは、無印良品やMARKS&WEB、東急ハンズなどがあります。
店舗数も多く手軽に買いやすいのがバラエティショップの魅力です。
また、アロマオイルとして使用する精油は肌に直接塗布することになるため、品質には注意が必要です。
商品名に「精油」や「エッセンシャルオイル」と表記されているもの、遮光ビンに入っているものなど、品質がしっかりしているものかどうか確認してくださいね。
数種類の精油を混ぜても良い?
基本的には数種類の精油を混ぜることに問題はありません。
むしろ、より自分の悩みや好みにあわせたオイルにできるのでおすすめです。
香りの相性や残り香の変化など、アロマオイルの世界は奥深く、調べていくうちにどんどんハマっていく……ということもあるかもしれません♪
興味がある方はぜひ試してみてくださいね。
ただ、品質の高い精油を使用する、希釈した際の濃度が1%を超えないようにするなどの注意点に留意し、安全にブレンドすることを心がけましょう!
アロママッサージで日常のグレードアップを!
夏は外の気温と室内の気温差で体調を崩しやすい季節でもあります。
そのような季節だからこそ、アロママッサージを取り入れてスッキリとした毎日を送ってみませんか?
「男性がアロママッサージなんて……。」と思う方もいるかもしれませんが、アロママッサージは自宅で手軽に行えるマッサージなので、男女問わずおすすめですよ♪
この記事ではアロママッサージの効果とセルフアロママッサージのやり方、お悩み別のおすすめ精油などを紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
アロママッサージで、毎朝スッキリ、毎晩ぐっすりな日々を手に入れましょう!