男性・女性問わず、多くの人にとって、「ニキビ」は、肌トラブルの悩みです。
「なんで、ニキビができるの?」、「ニキビを根本から解消するケア方法を知りたい」と思っている人もいるでしょう。
しかし、中にはニキビケアを全くしていなかったり、ニキビができても放置していたりする男性も多いです。結局男性も女性と同じように、適切なニキビケアをすれば美肌は手に入れられます。
そこで本記事では、ニキビの原因やその対策、ケア方法、予防法まで幅広くご紹介します。ぜひ、この記事を通じて皆様がニキビの悩みから脱却しましょう。
目次
そもそもニキビとは?
ニキビの原因や対策を紹介する前に、ニキビとは何か改めておさらいしましょう。
ニキビは、主に思春期から青年期にかけてよく見られる、おでこや頬、口の周り、下あごなどにできる発疹です。毛穴内部で細菌が繁殖し、炎症が引き起こされます。これにより、毛穴周囲が赤く腫れたり、白い膿ができたりします。
よく、思春期にできるものが「ニキビ」、大人になってからできるものが「吹き出物」と言われますが、実際にはどちらも同じで、「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気です。
また、ニキビには種類があり、「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」の3種類があります。
- 白ニキビ:皮脂や角質が毛穴に詰まってできる閉塞性粉瘤のこと。毛穴の中で皮脂や細菌が閉じ込められ、白く膨らんだ状態に。一般的に、白く見えるためこのように呼ばれる。
- 黒ニキビ:毛穴に溜まった皮脂や角質が酸化してできる開放性粉瘤のこと。酸化した皮脂が空気と反応し、黒色に変色したものが特徴。通常、黒い点が見られることからこの名前が付けられている。
- 赤ニキビ:毛穴に炎症が生じて赤く腫れた状態のニキビ。炎症が進んでいるため、周囲が赤く腫れていることが特徴。赤ニキビは炎症を伴うため、触れると痛みを感じることがある。
なぜニキビはできる?原因と対策を解説
男性・女性問わず、ニキビはできますが、原因は性別によって変わります。
まずは、男性ニキビの原因と対策を確認しましょう。
思春期のホルモンバランス
思春期はホルモンバランスの乱れが起こりやすく、ニキビが発生しやすい時期です。
主に男性ホルモンが増えることで、皮脂の分泌が過剰になります。その結果、毛穴が詰まりやすくなり、肌荒れやニキビができる原因となります。
思春期ニキビの対策としては、適切な洗顔と保湿ケアが大切です。また、肌に刺激を与えないように、過剰な力でこすらずに優しく洗顔しましょう。
ストレス・乾燥・過剰な皮脂分泌
大人ニキビの原因のひとつに、ストレスが挙げられます。ストレスが溜まると、ホルモンバランスが乱れ、皮脂分泌が増えてしまいます。
また、乾燥も大人ニキビの原因です。乾燥すると、皮膚がバリア機能を発揮できず、菌の侵入を許してしまうため、ニキビが発生しやすくなります。
適切な保湿ケアやストレスの緩和が大人ニキビの対策として有効です。
睡眠不足や不健康な食生活
睡眠不足や不健康な食生活、運動不足などの生活習慣も、ニキビの原因です。
充分な睡眠やバランスの良い食事、適度な運動がニキビケアにつながり、肌に良い影響を与えます。
また、食物繊維を多く含む食品や抗酸化作用のある食品を積極的に摂取することで、皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。健康的な生活習慣を心掛けると、ニキビ予防に役立ちます。
男性の正しいニキビケアの方法
ニキビケアの基本は、洗顔とスキンケア方法を見直すことです。男性の皮脂分泌量は女性よりも多く、そのためニキビに悩むことが多いでしょう。適切な洗顔で皮脂や汚れを落とし、スキンケアで肌のバランスを整えることが大切です。
ニキビケアの基本は、洗顔と保湿です。具体的には、大きく分けて「洗う」「潤す」「守る」の3つのステップに分かれます。まずは、洗顔で毛穴の汚れを落とします。
洗顔が終わった後は、化粧水や乳液を使って肌に潤いを与え、肌のバリア機能を高めることが大切です。化粧水で肌に水分を与え、乳液で潤いを閉じ込めることで、ニキビの予防につながります。
また、使う洗顔料や洗顔の頻度、洗顔する際の力加減など、スキンケアにおいて重要なポイントはいくつもあります。ここからは、正しいスキンケアの方法を手順ごとに解説します。
【STEP1】ニキビのやり方:洗う
ここからは、男性のニキビケアの正しいやり方を解説します。
まず、1つ目のステップである「洗顔」は、男女問わずスキンケアの基本です。顔の皮脂や汚れを落とし、清潔な肌を保つために洗顔は欠かせません。
洗顔は細かく分けると、以下の手順で行います。
- 手を洗う
- ぬるま湯で顔を濡らす
- 洗顔料を泡立てる
- 顔全体に泡を乗せる
- 泡でマッサージをする
- 十分に濯ぐ
- タオルで優しく顔を拭く
【STEP1-1】手を洗う
洗顔を始める前に、まず手を丁寧に洗いましょう。
手には日常的に触れる汚れや雑菌や余分な油脂が付着しています。
清潔な手で顔を洗うことで、肌トラブルの原因となる汚れを避け、肌への負担を軽減できます。
汚れた手での洗顔は、かえってニキビに悪影響を与えるので注意しましょう。
【STEP1-2】ぬるま湯で顔を濡らす
次に、ぬるま湯(30℃〜37℃)で顔を濡らします。
ぬるま湯が良い理由は、肌に刺激を与えず、毛穴を開いて汚れを浮き立たせるからです。
水が冷たすぎると汚れが落ちにくくなり、逆に熱すぎるお湯を使うと肌に負担をかける恐れがあります。
ぬるま湯で顔全体を優しく洗い、肌表面の汚れや余分な皮脂を落とす準備を整えます。
【STEP1-3】洗顔料を泡立てる
準備が整ったら、洗顔料を手のひらに適量取り、水を加えて泡立てます。
泡立てる際は、手のひらをこすり合わせるか、泡立てネットや泡立て器を使用して、空気を含んだ立体的な泡を作りましょう。
手のひらを下に向けても泡が落ちないくらい、しっかりと泡立てましょう。
【STEP1-4】顔全体に泡を乗せる
泡を手に取り、顔全体に優しく乗せます。
指の腹を使って円を描くように、顔全体に泡を広げるのがベストです。
【STEP1-5】泡でマッサージをする
泡を顔に乗せたら、軽くマッサージするように洗顔して、汚れや余分な皮脂を落とします。内側から外側に向かって円を描くようなイメージです。
とくにニキビが出やすい、Tゾーン(額・鼻・顎先をつないだT字形の部分)や目元など、皮脂が多く分泌される部分は丁寧に洗いましょう。
手のひらで泡を転がすイメージで力を入れすぎないように注意しましょう。ゴシゴシこすらず、泡を使って肌を優しく洗うことが重要です。
【STEP1-6】十分に濯ぐ
洗顔後は、十分な水で顔を洗い流します。
洗顔料や泡が残っていると、肌トラブルの原因になります。
清潔な水でしっかりと洗い流し、肌を清潔で健康な状態に保ちましょう。
【STEP1-7】タオルで優しく顔を拭く
洗顔後、顔をタオルで拭く際には、肌に優しくすることを心がけましょう。
摩擦を避けるために力を抑え、タオルを押し当てるようにして水分を吸い取ります。
優しく拭くことで、肌を刺激せずに水分を残し、肌の乾燥を防ぎます。
洗顔で気を付けたいポイントは、適切な洗顔料を使用し、優しく顔を洗うことです。汚れや皮脂を落とすために力を入れると、かえって肌に負担をかけてしまうので注意しましょう。
【STEP2】ニキビケアのやり方:潤す
洗顔が終わったら、次は肌を「潤す」ステップです。
洗顔後は、肌が乾燥しやすいため、早めに化粧水で、肌に潤いを与えましょう。
- 化粧水を手にとる
- 化粧水を顔全体に馴染ませる
- 吸収を待つ
【STEP2-1】化粧水を手にとる
まず適量の化粧水を手のひらに取ります。
手のひらに化粧水を出す際、量は肌の大きさや状態に合わせて調整し、手のひら全体に均一に広がるようにします。
【STEP2-2】化粧水を顔全体に馴染ませる
手に取った化粧水を、顔全体に均等に馴染ませます。
指の腹で軽くパッティングするようにして、肌に染み込ませると効果的です。
とくに乾燥が気になる部分や、キメの粗い部分に重点的に馴染ませると良いでしょう。
【STEP2-3】吸収を待つ
化粧水を顔全体に馴染ませた後は、肌に浸透するのを待ちます。
。肌表面に化粧水が残らないようにするためにも、吸収を待つことが重要です。
【STEP3】ニキビケアのやり方:守る
ステップでは、肌を外部の刺激から保護し、潤いをキープするためのケアを行います。
肌を保湿するためにも、乳液かクリームを使います。
主な手順は以下の通りです。
- 乳液・クリームを手にとる
- 顔全体に塗る
【STEP3-1】乳液・クリームを手にとる
適量の乳液・クリームを手のひらにとり、指の腹で温めるように馴染ませます。
この工程で乳液・クリームの成分が活性化し、肌に密着しやすくなります。
【STEP3-2】顔全体に塗る
顔全体にクリームを均等に塗布します。指の腹を使って顔の中心から外側に向かってやさしく馴染ませます。
とくに乾燥しやすい部位や気になる箇所には重点的に塗布し、肌に丁寧に馴染ませましょう。
これにより、肌表面に保護膜を形成し、外部刺激から肌を守ります。
ニキビケアのアイテムの選び方
ここまで、正しいニキビケアのやり方を解説しました。
正しいやり方で行うことはもちろん、自分自身に最適なニキビケア商品を選ぶことも重要です。
ここでは、ニキビケアの商品を選ぶポイントをいくつか紹介します。
肌質・肌の悩みに合ったものを選ぶ
肌タイプに合ったスキンケア製品を選ぶことは、肌トラブルを予防し、肌の健康を保つために大切です。
肌タイプによって、それぞれ最適な成分が異なるからです。肌タイプと言っても、乾燥肌・敏感肌・脂性肌など、さまざまあります。
例えば、乾燥肌の人は、保湿力の高い製品を選びましょう。保湿成分や潤いを閉じ込める成分が含まれている化粧水やクリームが適しています。
敏感肌の場合は、刺激の少ない、低刺激性の製品を選びましょう。無香料やアルコールフリーの製品が適しています。
スキンケア以外にも男性がニキビケアのためにできること
綺麗な肌を手にいれるには、スキンケア以外にも注意するべき点がいくつかあります。とくに、生活習慣は重要です。
そこで、日常生活において気をつけたいポイントをいくつか解説します。
バランスの良い食事
肌の状態は食生活に大きく影響を受けるため、バランスの取れた食事は、綺麗な肌を保つのに重要です。
たんぱく質やビタミン、ミネラル、脂質など、さまざまな栄養素が肌の健康や美しさに影響を与えます。
- タンパク質:コラーゲンやエラスチンの生成をサポートし肌の弾力性やハリの維持
- ビタミンC:抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐ
- 良質な脂質:肌の保湿をサポートし、乾燥や荒れを防ぐ
タンパク質は、肉類・魚介類・豆類に多く、ビタミンCは、柑橘類・野菜・イチゴ・キウイフルーツ・パプリカに多く含まれています。良質な脂質は、サーモン・マグロ・サバなどの魚や、アボカド、ナッツに多く含まれています。
バランスの取れた食事は、野菜、果物、全粒穀物、健康な脂肪、たんぱく質をバランスよく摂取することです。
逆に、加工食品や糖分の摂り過ぎは、肌の状態を悪化させる可能性があるため、なるべく避けましょう。
また、十分な食事以外にも、水分摂取も重要で、水分補給は肌の潤いを保つために不可欠です。バランスの取れた食事と水分接種を心がけることで、内側から健康で美しい肌を育めます。
睡眠をしっかりとる
食事以外にも、睡眠時間もしっかりとりましょう。
睡眠中には、皮膚細胞が修復や再生され、肌の新陳代謝が活発化します。十分な睡眠をとると、肌のハリや弾力が保たれ、シワやたるみの予防につながります。
また、睡眠不足はストレスホルモンの分泌を増加させ、肌荒れやニキビなどの肌トラブルを引き起こす原因です。
良質な睡眠を得るためには、就寝前にリラックスをして、規則正しい睡眠環境を整えるのが重要です。
また、睡眠時間も個人によって異なりますが、一般的には7~9時間が推奨されています。しっかりとした睡眠をとることが、健康で美しい肌を保つことへとつながります。
水分を充分にとる
ニキビケアにおいて、水分をたくさん摂ることは重要です。適切な水分摂取は、肌の健康を維持し、ニキビの改善に役立つからです。
水分は、体内の代謝を促進し、老廃物や毒素を排出するのに役立ちます。また、水分補給により、肌の保湿力が向上し、乾燥や肌荒れを防いでくれるのです。
さらに、水分は血液循環を促進し、栄養や酸素が皮膚細胞に適切に供給されるとで、肌の新陳代謝を活性化します。これにより、毛穴の詰まりや炎症の軽減、ニキビの予防につながります。
とくに、朝起きた直後や食事の前後、運動後などのタイミングでの水分が不足しているときには効果的です。ただし、過剰な水分摂取は水中毒などの健康上のリスクもあるので、一気に大量に摂取するのではなく、こまめに摂取するのが良いです。
ストレスを溜め込まない
日常生活でストレスを溜め込まないことも大切です。
ストレスはホルモンバランスを乱し、肌トラブルを引き起こす要因だからです。そして、ストレスが長期間続くと、肌荒れやニキビ・シワ・くすみなどの問題が悪化する可能性もあります。
なので、ストレスを溜め込まずにリラックスすることが大切です。適度な運動や深呼吸、趣味に時間を割くことなど、ストレスを解消する方法はさまざまです。
友人や家族と話をする、趣味に没頭する、マインドフルネスや瞑想を実践するなど、自分に合った方法を見つけてストレスをコントロールしましょう。
例えば、良い睡眠を確保することもストレス対策の一環として重要です。十分な睡眠を取ることで、心身ともにリフレッシュし、ストレスへの耐性を高めることができます。
喫煙や飲酒は適度に
ストレスを溜め込まないための方法として、喫煙や飲酒をする方もいるでしょう。しかし、過度な喫煙・飲酒は逆に肌トラブルを招く恐れがあります。
飲酒は、程々の量であれば、アルコールが血行を促進してくれますが、過剰摂取は体や肌に悪影響です。
アルコールを過剰に摂取すると、体がアルコールの分解に必要なビタミンB群や水分を大量に消費し、脱水症状になるリスクがあります。これは、肌の乾燥の要因です。また、アルコールの代謝過程で生成される活性酸素は肌の酸化と老化を促進させます。
喫煙によるリスクは、タバコに含まれるニコチンなどの有害物質が血管を収縮させ、血流を悪化させることです。その結果、皮膚への栄養や酸素の供給が減少し、肌のターンオーバーが乱れ、肌の老化が早まります。
また、煙草の煙に含まれる有害な化学物質が毛穴を詰まらせ、皮脂の過剰な分泌を引き起こし、ニキビや吹き出物の発生を促進します。喫煙は肌の健康と美しさに大きな影響を与えるので、喫煙を控えるかやめることがスキンケアにおいて重要です。
ニキビがなくなったけどニキビ跡が残っているときのケア方法は?
ニキビ跡は、ニキビが治った後に肌に残る痕のことです。
ニキビが炎症を起こすと、皮膚の組織が損傷し、炎症が治る際に肌が修復される過程で、色素沈着や組織の凹凸が生じることがあります。
その後、肌に凹みや赤み、茶色の斑点などが残り、それがニキビ跡と呼ばれます。
ニキビ跡を消すのは難しいですが、悪化させないようにするためのケアが必要です。
日焼け対策
ニキビ跡のケアにおいて、日焼け対策は非常に重要です。日焼けは、肌の色素沈着を促進し、ニキビ跡をより目立たせる可能性があります。特に紫外線によるダメージは、肌のターンオーバーを乱し、新しい肌細胞が正常に生成されなくなることがあります。
- 日焼け止めの利用
- 帽子やサングラスの着用
- 日差しが強いときは外出を避ける
これらの対策をとると、ニキビ跡の色素沈着や悪化を防ぎ、肌の健康を保てます。常に紫外線から肌を守る意識を持ち、日常生活に取り入れるのが重要です。
保湿
キビ跡は肌の乾燥が進むと目立ちやすくなります。適切な保湿を行うと、肌の水分バランスを保ち、ニキビ跡の改善に役立ちます。
保湿効果のある化粧水や乳液、クリームを使用し、肌に潤いを与えましょう。
摩擦を避ける
ニキビ跡のケアにおいて、摩擦はなるべく避けましょう。摩擦は、ニキビ跡の肌を刺激し、炎症を引き起こしたり、色素沈着を悪化させたりする可能性があります。
そのため、ニキビ跡がある部位に摩擦を与えないように注意することが必要です。
洗顔時や、顔を拭く際も、タオルで肌をこすらないようにしましょう。
上記の方法で、ニキビ跡を目立たせなくできますが、どうしてもニキビ跡を消したいときは、専門家に相談しましょう。
費用はかかりますが、レーザーやケミカルピーリングなどの専門的な治療法を受けると、改善が期待できます。
まとめ|ニキビケア対策ならZELMO
今回は、男性のニキビケアのやり方について解説しました。
正しいニキビケアも重要ですが、日常生活における食生活や睡眠も大切です。バランスの良い食事・十分な睡眠時間の確保など、日常生活でも美肌手に入れるための方法はたくさんあります。
本記事を参考に、ニキビケアに取り組んで、ニキビのないきれいな肌を手に入れましょう!
もしも、ニキビのことでお困りなら、ZELMOへご相談ください。経験豊富なスタッフがお客様に寄り添って肌の悩みを解決します。
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