自宅でブラジリアンワックスを使った脱毛を試すには、まずワックスの種類と特徴を知っておく必要があります。ワックスの原材料により、肌への優しさや対応可能な体毛の長さ、適切な部位が異なるためです。
自分でワックス脱毛を試したいと考えている方へ、ブラジリアンワックスの種類とそれぞれの特徴や、ブラジリアンワックスを選ぶときのポイントや使用時の注意点を紹介します。
目次
この記事のポイント
- プラジリアンワックスの種類は大別して原材料が水性のものと油性のものがある
- 水性が原材料のワックスは肌に優しく自宅でも扱いやすい
- 油性の場合は鼻やVIOの脱毛に適しているが初心者には少し扱いづらい面も
ブラジリアンワックスの基礎知識
ブラジリアンワックスとは、もともと粘膜部分の脱毛に用いるために開発された、肌に優しい材質で作られている脱毛専用のワックスです。基本的な使い方は、脱毛したい部分にワックスを塗り、一定時間経過後ワックスを一気にはがして一緒に毛を絡めとります。また、ワックスの上にペーパーを貼る場合と、ペーパーを使用しない場合があり、ワックスの種類によって異なります。
毛を一気に引き抜くことになるため、相応の痛みは伴いますが、粘着力の弱い素材の場合は、痛みも弱くなる傾向です。ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、最初は少量で試すことをおすすめします。
ブラジリアンワックスの分類は水性or油性
ブラジリアンワックスの種類には、大別して水性と油性のものがあります。水性ワックスと油性ワックスの材質には具体的に何が使われ、どのような特徴があるかをまず押さえておきましょう。
水性ワックスの材質と特徴
水性ワックスに用いられる素材は、はちみつや砂糖といった食べられるものであり、肌に優しい点が特徴です。ストリップ(シート)を上から貼って使う「ソフトワックス」とも呼ばれます。
粘着力はあまり強くなく、はがしても肌への刺激が少ないので、痛みもその分弱めです。もちろん、体毛は抜けるため、毛が抜ける痛みはありますが、比較的初心者向けのワックスといえるでしょう。肌についたワックスは、水で洗い流せます。
水性ワックスのデメリットは、1cm未満の短い毛は扱えない点です。短い体毛をブラジリアンワックスで処理するなら、油性ワックスの使用を検討します。
油性ワックスの材質と特徴
油性ワックスは、その名の通り油性の松ヤニや蜜蝋(みつろう)を原材料としたワックスの一種です。油性ワックスは、水性ワックスと同じようにストリップと併用するソフトワックスタイプと、ストリップを必要としないハードタイプのものに分かれます。
油性のソフトワックスは、だいたい5mm程度の体毛でも処理可能です。ハードタイプは、さらに短い2mm程度の体毛でも処理できます。ヒゲや顔の産毛、もみあげなどやVIOのような部分の体毛は、長さ的に油性ワックスが適しています。
油性ソフトワックスの素材は、一般的に松ヤニです。水性ワックスに比べて粘着力が高いのですが、人によってはアレルギーが出る可能性がある点には要注意です。さらに、肌への吸着力が高いので、肌そのものへかかる負担も大きくなります。
ハードワックスは、固形状のものを温めて柔らかくし、脱毛したい部位に塗って固まったらはがして使いましょう。ある程度厚みを付けて塗り、固まると垂れてきません。そのため、比較的狭い部位の鼻やVIO部分に使用する点が特徴です。肌に吸着するわけではないので、ソフトタイプに比べると肌そのものへの負担が軽い点も見逃せません。
ハードタイプでは、固形状ものを温めて使うため、温めすぎると肌に塗って固まるまで待っているときに低音やけどを起こすリスクがあります。そのため、ソフトタイプよりは扱いが難しく、初心者には扱いづらいタイプです。また、厚みを付けて塗る分、脱毛範囲に対する価格は割高になる点にも留意しましょう。
油性ワックスすべてにいえることですが、肌に残ったワックスは水で洗い流すだけでは取れません、そのため、別途クレンジングオイルを用意して取り除いてください。
最近では手軽なシートタイプのブラジリアンも登場
ブラジリアンワックス商品の中には、ワックスを直接脱毛部位に塗るだけではなく、最初からシートタイプになっているものもあります。シートタイプは、シートを温めてそのまま脱毛部位に貼り付けてはがすため、クリーム状のものより手軽に脱毛できる点が魅力です。
シートタイプは、クリーム状のものに比べて塗りムラができにくい点でも、初心者に適しています。初めてブラジリアンワックスを試す場合は、シートタイプも検討してみると良いでしょう。
ブラジリアンワックスの選び方
さまざまな商品が出回っているブラジリアンワックスですが、自分に適したものを選ぶにはどういう点に注目すればいいでしょうか。ブラジリアンワックスを選ぶときのポイントは、「自分が使い慣れているかどうか」「どの部位の体毛を処理したいか」によって変わってきます。「処理する体毛が長いかどうか」「細くないかどうか」もポイントです。
ブラジリアンワックスの選び方について、体毛の長さや習熟度、部位に注目して4点にまとめましたので、自分はどれに当てはまるかを確認してみてください。
初めてブラジリアンワックスを使うなら基本的には水性ワックス
自宅で脱毛をする場合は、水性のブラジリアンワックスが適しています。なぜなら、食品に使う砂糖やはちみつが主原料など肌に優しい成分も多く、含まれている成分にアレルギーがなければ、安全に取り扱うことができるからです。水性ワックスは失敗も少なく、脱毛後肌に残ったワックスは水洗いで流せます。
ただし、脱毛する部位によっては油性ワックスの方がいい場合もあるので、他の選び方も確認してください。
手足やお腹の広範囲な部位の痛みを抑えて脱毛するなら水性ワックス
手足やお腹など、広い範囲の脱毛をする場合には、水性ワックスが適しています。非常によく伸びて広い範囲をカバーでき、必要十分な粘着力でムダ毛をしっかり取り除くことが可能です。水性ワックスは、ブラジリアンワックスの中でも痛みを抑えて脱毛できるため、痛みが苦手という人にもおすすめできます。
5mm程度の体毛を広範囲に脱毛するなら油性のソフトワックス
初心者には、基本的に水性ワックスがおすすめです。ただ、水性ワックスは1cm以上の長さがないと脱毛できないという特徴があります。短いムダ毛を処理したい場合は、油性のソフトワックスの使用を検討しましょう。適用範囲としては、眉やもみあげ、ヒゲや顔のムダ毛など、1cmも伸びない部位の体毛が処理できます。
油性のソフトワックスを選ぶ場合は、原材料に要注意です。よく用いられる松ヤニは肌への刺激が強いため、必ずパッチテストをして肌への影響がないかどうかを確認してから使用します。アレルギー対策用の原材料に、ロジンベースの油性ソフトワックスも出回っているので、敏感肌の人はロジンベースのものも検討しましょう。
鼻やVIOには油性のハードワックスが適している
鼻やVIOなど、細めで長さが短い体毛、ワックスが垂れてくると困る部位には、油性のハードワックスがおすすめです。ただし、ブラジリアンワックスでの脱毛をやったことがない場合、少々扱いが難しくなります。初心者で鼻毛やVIO脱毛をワックスで処理したい場合は、美容サロンでの施術も検討してみてください。
自宅でブラジリアンワックスを利用する際の注意点4つ
ブラジリアンワックスを使って自宅で脱毛をする場合の注意点は以下の4点です。
- 購入前に原材料を確認し、使用前には必ずパッチテストを行う
- 敏感肌の人はロジンベースなど肌に優しい主成分のものを探す
- 少しでも肌に合わないと思ったらすぐに中断を
- 脱毛後は保湿などのアフターケアを
油性ワックスはもちろんのこと、水性ワックスを使用する際でも、購入前に原材料の確認は必ず行い、アレルゲンが含まれていないかどうか確認してください。肌に優しい成分として大豆由来成分が含まれていることもあるため、大豆アレルギーの方は要注意です。原材料に問題がない場合も、腕に少量付けてみて肌に問題ないかを確認するパッチテストは忘れず行ってください。
敏感肌の人は、肌に優しい成分が含まれる商品を探すことも重要です。松ヤニなど刺激の大きな成分はできる限り避けることで、肌トラブルを避けられる確率が高くなります。少しでも肌に合わないと感じた場合は、すぐに脱毛を中断しましょう。無理に続けると、さらに状態が悪くなる可能性があります。
脱毛後、肌にはストレスがかかり、疲弊した状態です。肌を守るため、肌のクールダウンや保湿などのアフターケアも忘れず行いましょう。放置していると、毛穴が炎症を起こし、毛嚢炎や吹き出物などの原因となってしまう可能性もあります。
自家脱毛が不安な場合は美容サロンでワックス脱毛を
自宅でブラジリアンワックスを使った脱毛を行うことも十分に可能です。特に、手足やお腹あたりの広い範囲で、比較的長い体毛を処理したい場合は、扱いの簡単な水性ワックスが使えるので、自宅で処理するのが良いでしょう。
ただ、初めて自分でワックス脱毛をするには、一部難しい部位もあります。例えば、VIO脱毛に適したワックスはハードワックスですが、初心者には比較的取り扱いが難しいタイプです。VIOなど自分では目の行き届きにくい場所にワックスを塗るのは、難しい場合もあるでしょう。
ワックス脱毛を自分で行うのに不安を感じる場合は、美容サロンのワックス脱毛を試すことも検討してみてはいかがでしょうか。美容サロンでのワックス脱毛は、プロが行うため自分でやるよりも安全で、事前・事後のケアもあって安心感があります。
ゼルモのワックス脱毛は、事前にオイルを塗って肌を保護し、脱毛後は保湿ジェルでアフターケアを行うため、脱毛後の肌もしっとり。VIO脱毛の場合は、オプションで保湿抑毛クリームや潤い保湿パックもあるので、ぜひ活用してみましょう。